聡くんとCRYの話。
このブログにも書いていた通り、4人が聡くんの休養中に彼の名前を出すことや居場所を示すことはなかった。もちろん休養が決まったタイミングで4人それぞれが言葉で伝えてくれたけれどそれっきり雑誌でもテレビでもラジオでもどこでも徹底して彼の名前を出すことはなくて「プレッシャーにならないように、負担にならないように」4人の守り方ってそういうものだった。
あなたの居場所はここだよって名前を出したり立ち位置を空けたり…そういう目に見えて分かりやすい形でメッセージを伝える方法もあったと思うけれど、4人は聡くんのことを最優先に考えて、周りがどう受け取るよりかも聡くんがどう受け取るかを第一に考えてくれていた。あまりにも徹底しているからファンの間でも聡くんのいない寂しさの矛先を4人に向けてしまう人もいて、でも何を言われたって反論せず自分たちの決めた守り方を貫いて矢面に立ってくれていたのは紛れもない4人だった。
そんななかアルバムが発売されて開催されたのがPAGESツアーだった。わたしは4人が多くのことを語らない意図をちゃんと理解していたつもりだったし、どれだけ聡くんのことが恋しくて寂しくて苦しくても、あえて名前を出さない/言葉にしない/居場所を示さないことが聡くんを守るためなんだって言い聞かせていた。
当時の背景抜きでは伝わりづらいと思うのだけれど、メンカラひとつでも好き勝手解釈されて拡散されていく状況で、セクシーたちは本当に丁寧に大切に扱っていたように思う。
恋がはじまるよーー!!!〜チクチクハートのライブ衣装、風磨くんが緑の衣装に緑のランドセルを背負っているのだけれど、他のメンバーはランドセルはメンカラでも衣装は違う色だったり、衣装はメンカラでもランドセルは違う色だったりする。聡くんのメンカラである緑に深い意味を持たせようとせず、あくまでも"ありふれた色のひとつ"として届けたいんだなって解釈してた。
前のアカウントを消してしまったから記憶頼りではあるけれど、聡くんの出身地である静岡公演でも4人は彼の名前を直接的に出すことはなかった。(ペジコンの1年前に開催されたリペコンで聡くんにとって初の凱旋公演をして、緑色のペンライトで会場全体が埋め尽くされた過去があるから静岡といえば聡くん!というのがファンの間で定着してた)
健人くんが曲の合間に鼻の下投げちゅーしてくれたことに「今のってそういうこととして受け取っていいんだよね…?」って構えてしまった自分もいて。
勝利くんがアンコールの挨拶で「また戻ってきます、あいつと」って言ってくれたことに対して、その言葉にだばだば泣いたことは事実だけど、その言葉頼りにしちゃいけないって自分の中でセーブしてて。
聡くんが休養してから初めて、名前を出さずわたしたちにしかわからないメッセージを伝えてくれて、本当に心の底からめちゃめちゃ嬉しかったけれど、わたしはそんな4人の優しさに甘えることができなかった。ただでさえ色んなものを背負い込んでいる4人に、これ以上わたしの思いまで背負わせたくなかった。
PAGES本編の最後に披露されたCRY、あの当時のわたしと重なるな〜って今になって思う。
誰かこの痛みの理由 名前を教えて
曖昧な日々 虚ろな夢に 何か見失いそう
いつ戻ってきてくれるか、そもそも戻ってきてくれるか戻ってこないかも分からない状況で、日が経てば経つほど会いたい好きだと口にするのも躊躇ってしまっていて、でも会いたくて一言でもいいから声が聞きたくて少しでもいいから姿が見たくて、文字通り雁字搦めになっていた。そんなとき4人に寂しさの矛先を向けられたら楽だったかもしれないけれど、4人だって聡くんだって誰も悪くなかった。誰1人悪者なんていなかった。聡くんに会いたいと思っては泣き続ける日々を過ごしてきたのに、4人のライブに行ってもCRYを聴いてもわたしはうまく泣けなかった。
今年の夏ツアー、聡くんがソロ曲に選んだのがCRYだった。
私的初日の静岡、セトリもネタバレも何も踏まずに行って古(いにしえ)の曲たちにテンション爆上がりしてた。過去曲はイントロドン!みたいな感じで、曲が1秒かかっただけで体が勝手に反応して悲鳴をあげてしまう…みたいな感じだったけれど、CRYはすぐには反応できなかったように思う。CRYのイントロがかかって聡くんが歌い始めて「あれ、この曲って…」って頭が理解してから、もう涙がぼろぼろと溢れて止まらなかった。おやすみ前もおやすみ中も今もずっとずっと気持ちを分かち合ってきた松島担の友人と一緒にいれたことが本当に嬉しかった。曲中ずっと泣きっぱなしで立っているのがやっとの状態で曲終わりに松島担の友人に慰めてもらって(優しすぎる)、気付いたら桃色が始まってて待ってよ〜〜〜〜(返してよ〜のトーン)ってなった。夏ツアーでデビュー当時から大好きな過去の曲たちを聴けたことに文字通り浮き足立ってふわふわしてオタクの夢全部叶えたろうかスペシャル???って思っていたけれど、CRYは別のベクトルでちゃんと向き合いたいって思っていた。
聡くんがアイドルとしてここに戻ってきてくれただけでそれだけでわたしは十分だったから、お休みしてた期間の曲を歌ってくれるなんて夢にも思わなかった。たとえこの先ずっと聡くんがお休みしてた期間の曲を歌わないという選択をしても何の不満もなかった。聡くんがアイドルでいてくれる今が最高に幸せで、聡くんと同じ未来を見つめられる今があるなら、それだけで十分だから。もしCRYを歌わないという今/未来があったとしても、わたしが聡くんを好きなことに変わりないし、好きでい続ける自信がある。
今年の夏ツアーのコンセプト、およびtimeleszというグループ名の由来は「過去と現在と未来を繋ぐ」。正直な話、(この言い方が合っているかわからないけど)PAGESの曲を選ばなくても過去として成立するセトリだし、3人が示したい"過去"は十分すぎるくらい伝わっていた。でもあえてここでCRYを持ってきたのは、聡くんがおやすみしてた期間もSexy Zoneとしての過去の一部だと示したいからなんだと気付いてハッとした。もちろん一松島担としてのCRYに対する気持ちはあるけれど、Sexy Zone/timeleszを好きな一人として、過去を蔑ろにしない決してなかったことにしないあなたたちが大好きだよって思った。
CRYの曲終わり、PAGESのときと同じようにあの絵が出てきて、CRYを歌ってくれただけでもう精一杯なのに、そんなことまでしてくれるの…!と思ってまたぼろぼろ泣いた。
あえて聡くんの名前を出さず、多くを言葉にしないという選択をしていた4人が、CRYの最後に差し込んだあの絵の意味をわたしは知ってる。聡くんを守るためだと頭では理解しながらもやっぱり寂しくて悲しくてどうしようもなかったあのとき、聡くんの欠片を必死に拾い集めていたのも事実で、あの絵に縋って頼って宝物のように大切に思ってきた。CRYだけでも聡くんの気持ちは痛いくらい伝わっていたけれど、CRYとあの絵を一緒に出してくれて本当に嬉しかった。
優しさはいつも近くにある だけども素直になれない僕らは 流した涙をそっと抱きしめてる
どの歌詞を切り取ってもグッとくるんだけど、特にここが大好きだった。聡くんがおやすみしてた期間、何度も何度も泣いては眠れぬ夜を過ごしてきたけれど、そんな過去をそっと掬い上げてもらったような感覚だった。あのとき苦しくて悲しくて流した涙も、聡くんがCRYを歌ってくれていることが嬉しくて流している涙も、過去も現在も聡くんがそっと抱きしめてくれたんだな〜って思った。過去も現在も未来も繋ぐtimelesz。点と点じゃなくて、過去も現在も未来も地続きなんだなって改めて思った。
聡くん。ブログを書きながら当時の気持ちを思い出していたから、改めて名前を呼ぶだけで泣きそうになっちゃう…!
CRYを歌ってくれて本当にありがとう。当時の背景を全く知らない人が見たら聡くんがこの曲を歌うことの意味って100%伝わらないんじゃないか…って不安に思ってしまったけれど、ファン層も移り変わるなかで、聡くんと同じ覚悟の重さで同じ温度感で受け取ってもらえるかわからない状況なのに、過去に向き合ってまっすぐ届けてくれてめちゃめちゃ嬉しかったよ。
今も昔も聡くんのファンでいられてわたしは本当に幸せです。これからも笑って泣いて、そんな日々を一緒に過ごしていこうね。
過去に苦しくて悲しくて流した涙も、嬉しくて流す涙もそっと抱きしめられた今のわたしたちなら、もっともっと強くなれるから。